大型ゴミの処分には不用品回収会社を利用
古くなったり壊れたりした家具は、大型ゴミとして捨てなければいけません。コールセンターなどに電話して回収の予約をし、大型ゴミシールを買いに行き、回収日には玄関先などに運ぶ必要があります。マンションであれば、遠くのゴミ置き場まで運ばなければいけないかもしれません。
例えば一人暮らしの女性や高齢の方が大きくて重たい家具を捨てる場合、これらの作業を一人で行わなければいけないと考えると、憂鬱になるでしょう。
また、回収日は平日で、朝の8時半までに出しておく必要があるので、出勤しなければいけない方なども大変です。
そんなときは、思い切って民間の不用品回収業者にお願いしてみるのも一案です。
不用品回収業者への依頼は、自分で行う作業がないというのが一番のメリットですが、自分の希望するスケジュールに合わせてもらいやすい点も見逃せません。電話やメール1本連絡を入れれば、見積もりの上、予約日時に回収しにきてくれます。
もちろん玄関先に持って行く必要もなくて、安心です。不用品回収業者は引越し業者と同様に、室内や他の家具に傷が付かないように養生して作業を行ってくれます。
不用品回収業者によっては、まだ使える家電や家具は買取してリユースするという仕組みを作っています。まだ使えそうなものであれば、そういう取り組みを行っている業者を探すといいかもしれません。
ただし、大型ゴミを処分する前に「適正処理困難物」でないか確認してください。
例えば、ピアノやベッドマットレス、仏壇などが挙げられます。大き過ぎて収集が大変だったり、処分に手間がかかったりするものです。それから、エアコンやテレビ、冷蔵庫などの家電は家電リサイクル対象品で、大型ゴミとしては出すことができません。
こうした適正処理困難物や家電を回収してくれる不用品業者もいますが、適切に処分せず、不法投棄している業者も存在すると言われています。ですから、処分する際は、ひとまず購入したメーカーに相談してみましょう。メーカーで受け付けていない場合は、自治体に業者を紹介してもらってください。
適正処理困難物や家電以外の不用品の処分で不用品回収業者を探すときは、インターネットでの検索が早いです。しかし、気をつけたいポイントがいくつかあります。
それから、不用品回収業者がリユースも併せて行う場合は、古物商の免許が必要です。
この免許の発行は各自治体の警視庁が行っています。2万円前後の手数料と必要書類を提出すれば、簡単に取得できます。
いくつかの注意点はあるものの、引越しの際に沢山の不用品が出た場合や、部屋や家を丸ごと片付けたいときには、不用品回収業者が大変重宝します。特にゴミ屋敷のようになってしまった家や、一人暮らしの家主が亡くなってしまった家は処分するものが沢山あり、どこから手を付けたらいいのか悩むものです。
不用品回収業者の多くは、家の中のものをリサイクル可能なものと買取が可能なもの、不用品と仕分けしてくれます。特に遺品整理を得意としている業者であれば、丁寧な作業が期待できるでしょう。遺品整理では、形見になりそうなものは別に除けておき、依頼者にしっかりと残してくれます。
不用品回収業者はトラックを持っており、そこに載せられる量の不用品は一律同料金としている場合が多いです。それに人件費などが加算されることになります。当然ながら家が大きいほどスタッフの数が必要になるので、料金も上がります。
ワンルームや1Kの部屋であれば、作業スタッフは1~2名、料金の相場は3~8万円です。1LDKとなると2~4名での作業で7~20万円、2LDKは3~6名で12~36万円が目安です。さらに3LDKの場合、4~8名で作業して17~50万円、4LDKの場合は4~10名で22~60万円となります。
作業スタッフの数によって料金に大きな開きが出るため、いくつかの業者に相見積もりをお願いして、自分なりにおおよそ適正だと思われる料金を割り出しましょう。なお、ゴミ屋敷や特殊清掃が必要な場合は高くなると考えておいてください。